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実技課程 チャ-トの法則は単純がよい

  • 価格の性質

    第1 価格は上がれば下がり、下がれば上がる永久に上がり(下がり)続けることはない。
    第2 トレンドが出た場合には、比較的長期間にわたって一定の方向に動き続ける。
    細かい波動は繰り返すが、上昇トレンドが出た場合は「トレンドライン」の支持線を下回ることなく上向きの方向に動いていく。
    第3 トレンドが出るのは需要が極端に崩れたときであり、その後、需給が改善してバランスないしは反転するまでトレンドは続く。
    第4 過剰生産の場合、生産コストを割れても価格は長く下がり続けることがある。
    従って、生産コストは必ずしも底値を意味しない。
    生産者が耐えかねて市場から撤退して初めて需給がバランスし、価格は上向く。
    第5 価格の性質は3通りである(大部分の時間はボックス相場で終始する。)
    ・上昇トレンド
    ・下降トレンド
    ・ボックス相場

    第6 価格は上昇するときには比較的長い期間がかかり、下落するときは比較的早く暴落することが多い。
    第7 中長期の波動でゆっくり動く貴金属や農産物のような価格と、1日当たりのボランティリティー(価格変動幅)の大きい石油製品のような価格がある。
    それぞれに時間の感覚を変えて対応する必要がある。
    第8 価格は過去のパターンを覚えている。
    第9 価格は非情である。

  • チャ-トの性質

    第1 相場には流れ、勢い、息切れ、迷い、道草食い、迷わせ、ダマシ、弾み、勇み、ためらい、反省、怒り、そして、「幼・青・壮・老・死」という時間がある。
    日足線は、相場の一日である。ザラバ足は呼吸であろうか。
    第2 大引け足(止め足)は一日の労。すなわち、結果、反省でもある。
    判らない時は組み合わせて考える。
    一番大切なことは、値頃の位置である。
    同じ一本の線でも安値に出るのと高値に出るのでは逆の現象になる。
    相場は、値段の「位置・日柄・市場の人気」の三要素が主となってファンダメンタルズと いう台の上で踊るものである。
    第3 今はほとんどの人がパソコンから相場のチャートを打ち出しているが、相場を実際に張って、相場からお金を取ってくる人は、やはり自分の手書きの罫線でないと、相場が伝わってこない。それが大引け足だけでも良い。四本値の日足でも良い。
    パソコンの罫線は綺麗で早いが、心に伝わるものがない。
    印刷物の解説やレイアウト用にはそれでも良いが、相場実践は毎日自分で記入したものでないと血が通わない。仮にそれをスタッフの誰かにやらせても、これは駄目である。
    よく乗馬で鞍上(あんじょう)人なく鞍下(あんか)馬なしという名人、達人の境を言われるが、 建て玉が苦しい時に、なんとかならんかと線を見るのではなく、相場は今、どのような気持ちであるか、医者が患者の胸に聴診器をあてるような気持ちで冷静な立場に立って線に問えば、 必ず応えてくれるものである。

  • 大口投機家の建玉データの性質

    1.大口投機家の買い建玉が増加してくる段階において、価格は上がる傾向にある。
    2.大口投機家の買い建玉が増加して、増加傾向にストップがかかり、逆に減少に転じる場合、 あるいは売り建玉数の方が多くなってくる瞬間には、価格は転換して、下落すること が多い。

    その心理は、実際にファンド等大口投機家がそのようにそう動くだろうということと共に、少なくともその理論構成を人々が納得してそう思い、追随しようとして行動するからだと言える。
    例えば、為替相場で、円レートのある水準では日銀の円売り介入があると意識されると、実際には日銀は介入しなくとも、人々が円買いに躊躇を感じるようになるという心理ゲー ムと一緒である。

  • ファンダメンタル分析の性質

    商品価格の動向を予測するには、以下の3つの基本的な方法がある。
    ① 需給バランス等を考えたファンダメンタル分析
    ② チャートを解析したテクニカル分析
    ③ 市場プレーヤーの内部要因分析

    ファンダメンタル分析は、「市場で何が起こるはずか」に焦点を置く。
    テクニカル分析は、「市場で実際に起きていること」に焦点を置く。
    内部要因分析は、「市場内の誰それがどうした」というプレーヤーの動向に着目する。

    ファンダメンタルアナリストが、特定の市場について深く知っている必要があるのに 対し、 テクニカルアナリストは同じ手法を使って多くの商品を同じように分析できるという特徴がる。

    ファンダメンタル分析において考慮される要因は以下のものである。
    1. 需要と供給
    2. 季節要因
    3. 天候
    4. 政治、経済動向
    5. 各国政府、公的機関の政策など

  • 売買指示線の性質

    相場を客観的に見るとは、個人の主観が入らず、個人の考えにとらわれないで物事を見たり、考えたりすることである。
    このすべての指示線の条件がそろうまでは相場を休む(忍耐、休む、冷静)ことが大事である。
    このプロと素人別情報の相対的指標・オシレ-タ-指標・トレンド指標の分析がなぜ当たるかというと、科学的根拠はない。
    あるのは過去にこうなったという歴史の経験則である。

    「相場の心理学」という本に書いてあったが、移動平均線とか相対力指標は、誰もが使っている相場トレンド分析である。
    たとえば、ゴ-ルデンクロスが出たら、多くの人は買う、多くの人が買えば価格は上がる。価格が上がれば、ゴ-ルデンクロスのサインは、正しかったということになる。
    心理学的に正しいと言える手法である。

    トレンドラインも、チャ-トを見た万人が同じ線を引くために、そのゾ-ンをブレ-クすると人々は一斉に動き出すから当たる。
    同様に支持線も、抵抗線も、あなたがどう思うかでなく、マ-ケットのプレイヤ-がどのように支持線・抵抗線を引くかが問題である。
    このように多くのプレイヤ-が見るために、結構当たることになると言える。
    多くの人が思うところにつくことが簡単だからである。

    しかし、相場の転換点を「予知」するには、「万人の思惑とは逆の説」の考え方を学ぶ必要がある。
    1.「需給はすべての材料に優先する」、この結果、サヤとなる。 サヤの変化で波動を読み取り、タイミング(日柄)を見てサヤ取り売買指示。

    2.相場の転換点に出動する「売り」・「買い」サインを示す総合点。 勢いのあるトレンドに、瞬発力のある出動指示。

    3.「人の行く裏に道あり、花の山」という言葉をご存知だろうか。

    4.相場は万人の思惑とは逆に動きがちであるとの意味である。 「大衆は常に間違っている」とも言う。

    5.セリング・クライマックスとは、人々が総弱気になったときは大底を打つ。

    6.このような考え方は「万人の思惑とは逆の説」である。

    7.一般投資家は有力な情報誌や情報モニタ-などを参考に売買を行うことが多く、これらの情報ソ-スでの予測が強気であればあるほど、それに応じて買いポジションを取ることが推察される。

    8.相場には上がり続ける相場はない。また下がり続ける相場もない。

    9.チャンスが来るまで相場を休み、このプロと素人別情報の相対的指標・オシレ-タ-指標・トレンド指標の分析の日々の変化デ-タ数値を探索し、すべての条件が出揃うまで日柄を計算して転換点を狙う。

    10.オシレ-タ-指数の80%以上は、強気見通しが支配的なため、一般投資家はすでにかなり買い越しているはず。安値で買ったクロウト筋は利食い場を探している。

    11.また30%以下は、軟弱な地合いであるので弱気見通しが支配的となり、一般投資家はすでにかなり売り越しているはずだ。

    12.オシレ-タ-指数でトレンド分析をするとき、必ずダマシ相場に注意をすることが重要である。

  • 一目均衡表の分析手法を学習しよう

    一目均衡表は一目山人が考案した相場分析の手法の一種です。
    大別すると時間・波動・予測の三つの要素より構成されております。
    均衡法は膨大で習得が難解であると云われ、ここではできるだけ解りやすくご紹介したいと存じます。基本形式 五本の線で成り立っております。

    1、転換線
    9日間の最高値・最安値の中間値、すなわち
    (9日間の最高値+9日間の最安値)÷2が転換線となります。

    2、基準線
    26日間の最高値・最安値の中間値、すなわち
    (26日間の最高値+26日間の最安値)÷2が基準線となります。

    3、先行スパン1
    転換線と基準線の中間値を26日先行させる。すなわち(転換線+基準線)÷2を26日先行させる。

    4、先行スパン2
    52日間の最高値と最安値を26日先行させる。すなわち
    (52日間の最高値+52日間の最安値)÷2を26日先行させる。

    5、遅行スパン
    当日の終値を26日遅行させた折れ線グラフが遅行スパン。
    さらに先行スパン1と先行スパン2の間を抵抗帯とし、通称『雲』と呼んでいる。

  • 実戦一目均衡表の説明

    一目均衡表は相場分析の手法のなか最も難解にて解りづらい指標と云われております。
    最大の特徴は時間を予測する分析手法にて唯一ギャン理論が存在いたしますが、他には類を見ない日柄と時間を測定可能にした処に大きな特徴がございます。
    考案した一目山人翁にても、この均衡表を真に理解する投資家は極めて限られた投資家のみと述べたと云われるほど、その奥義は深淵とされております。
    しかしながら一般的な見方においてすらその確率は無視する事できず、特に時間・日柄の測定には極めて有効と云われております。
    一目均衡表は転換線・基準線・先行スパン1・先行スパン2・遅行スパンならびに日足のロウソク足にて構成されております。

    1. 相場の方向を見るには基準線の方向を重視、基準線の方向が相場の方向と考えるべし。
    2. 転換線が基準線を下から上へ抜けた折、『好転』と呼び買いのシグナルとなる。
    一目均衡表は日足ならびに他の線との総合的な分析による手法にて、転換線・基準線のみの関係では単なる買いシグナルの一種とする。
    3. 転換線が基準線を上から下へ抜けた折『逆転』となり、二つの線の相関では売りのシグナルとなります。
    4. 先行スパン1と先行スパン2によって造られる『抵抗帯』いわゆる「雲」は、大きく抜けた後は次の下落・上昇の抵抗帯として重要視はせず。
    5. 基準線を重視し現在の相場が基準線の上にあるか下にあるかによって相場の上昇・下落の大きな流れの目安とする。
    上昇時の重要なサポートラインであり下降期のレジスタンスラインでもあり、突破 する・しないでの相場の分岐線ともなりうる。
    6. 日足線が先行スパン1と先行スパン2で作られる抵抗帯いわゆる「雲」を下から上に突き抜ける場合、その折より雲はサポートゾーンの役割となる。
    7. 日足線が「雲」を上から下へ突き抜けた折は、その後の戻りを押さえるレジスタンスゾーンとなります。
    8. 遅行線により日柄の測定をする。日足線を遅行線が下から上へ突き抜けた折は買い、逆に下抜けば売りと判断する。
    あと何日経てば遅行線が日足実線に接触し、何日経てば上抜くのか下抜くのか判明する。日足測定の重要なカギをこの遅行線が握っている。
    9. 下げ相場の折、遅行線が日足線と接触してから一段安となることが多く、残り何日間で日足とタッチするのか前もって予測する事が可能となる。
    10. 上昇相場の折は遅行線が日足にタッチする処が押し目にあたり、遅行線がタッチする前に上昇すればその相場は現在極めて強い波動であると云う事ができる。
    11. 日足線が遅行線に再三接触するような相場となった折は上昇力の衰退をあらわす。
    12. 抵抗帯のねじれ(雲のねじれ)は、先行スパン1と先行スパン2が逆転する事によって生じる相場の方向性が変わりやすいいわゆる分岐に差し掛かった事を意味する。
    13. 遅行スパンが日足線を下から上へ突き抜ける事を遅行スパン『好転』と呼び、上げ相場買いのスタートと見なす。
    14. 遅行スパンが日足線を上から下へ突き抜ける事を遅行スパン『逆転』と呼び、下げ相場売りのスタートと見なす。
    15. 遅行スパンが抵抗帯を突破できねば全てを満たした上昇とは言えず、日足線が抵抗線を突破しても天井打ちとなるケースもあり注意。
    16. 上げ相場の折、日足線は雲の上に位置する。下げ相場のおり日足線は雲の下に位置する。
    17. 雲の厚みは抵抗ゾーンの大きさを示し、重要な指標となる。雲に突入のち何日で雲をぬきさるのか日柄の逆算も相場分析の一つである。
    18. 日足線が先行スパン1および先行スパン2と接する折、各々の先行スパンはレジスタンスラインやサポートラインの目安となる。
    19. その相場の強さを計るのに上昇時の折抵抗帯(雲)よりいかに大きく放れている処に日足線があるか、放れれば放れているほどその相場の強さをあらわす。
    20. 下降相場の折雲より大きく下に位置している相場は極めて弱い相場である事を示 し、その放れによりその相場の弱さを測定する事ができる。
    21. 一目均衡表はあくまで相場を総合的に分析・判断するものにて、一つの要素にて相場の強弱を決めつけてはならない。
    あくまで相場構成の一つの分析手法として認識するも時間の考え方には充分なる参考を我々に与えてくれる。

  • 実戦一目均衡表

    一目均衡表は相場分析の手法のなか最も難解にて解りづらい指標と云われております。
    最大の特徴は時間を予測する分析手法にて唯一ギャン理論が存在いたしますが、他には類を見ない日柄と時間を測定可能にした処に大きな特徴がございます。

    考案した一目山人翁にても、この均衡表を真に理解する投資家は極めて限られた投資家のみと述べたと云われるほど、その奥義は深淵とされております。

    しかしながら一般的な見方においてすらその確率は無視する事できず、特に時間・日柄の測定には極めて有効と云われております。

    以下、その代表的な分析手法をご紹介いたします。
    一目均衡表は転換線・基準線・先行スパン1・先行スパン2・遅行スパンならびに日足のロウソク足にて構成されております。

    ★相場の方向を見るには基準線の方向を重視、基準線の方向が相場の方向と考えるべし。

    ★転換線が基準線を下から上へ抜けた折、『好転』と呼び買いのシグナルとなる。(一目均衡表は日足ならびに他の線との総合的な分析による手法にて、転換線・基準線のみの関係では単なる買いシグナルの一種とする。

    ★転換線が基準線を上から下へ抜けた折『逆転』となり、二つの線の相関では売りのシグナルとなります。

    ★先行スパン1と先行スパン2によって造られる『抵抗帯』いわゆる「雲」は、大きく抜けた後は次の下落・上昇の抵抗帯として重要視はせず。

    ★基準線を重視し現在の相場が基準線の上にあるか下にあるかによって相場の上昇・下落の大きな流れの目安とする。上昇時の重要なサポートラインであり下降期のレジスタンスラインでもあり、突破する・しないでの相場の分岐線ともなりうる。

    ★日足線が先行スパン1と先行スパン2で作られる抵抗帯いわゆる「雲」を下から上に突き抜ける場合、その折より雲はサポートゾーンの役割となる。

    ★日足線が「雲」を上から下へ突き抜けた折は、その後の戻りを押さえるレジスタンスゾーンとなります。

    ★遅行線により日柄の測定をする。日足線を遅行線が下から上へ突き抜けた折は買い、逆に下抜けば売りと判断する。あと何日経てば遅行線が日足実線に接触し、何日経てば上抜くのか下抜くのか判明する。日足測定の重要なカギをこの遅行線が握っている。

    ★下げ相場の折、遅行線が日足線と接触してから一段安となることが多く、残り何日間で日足とタッチするのか前もって予測する事が可能となる。

    ★上昇相場の折は遅行線が日足にタッチする処が押し目にあたり、遅行線がタッチする前に上昇すればその相場は現在極めて強い波動であると云う事ができる。

    ★日足線が遅行線に再三接触するような相場となった折は上昇力の衰退をあらわす。

    ★抵抗帯のねじれ(雲のねじれ)は、先行スパン1と先行スパン2が逆転する事によって生じる相場の方向性が変わりやすいいわゆる分岐に差し掛かった事を意味する。

    ★遅行スパンが日足線を下から上へ突き抜ける事を遅行スパン『好転』と呼び、上げ相場買いのスタートと見なす。

    ★遅行スパンが日足線を上から下へ突き抜ける事を遅行スパン『逆転』と呼び、下げ相場売りのスタートと見なす。

    ★遅行スパンが抵抗帯を突破できねば全てを満たした上昇とは言えず、日足線が抵抗線を突破しても天井打ちとなるケースもあり注意。

    ★上げ相場の折、日足線は雲の上に位置する。下げ相場のおり日足線は雲の下に位置する。

    ★雲の厚みは抵抗ゾーンの大きさを示し、重要な指標となる。雲に突入のち何日で雲をぬきさるのか日柄の逆算も相場分析の一つである。

    ★日足線が先行スパン1および先行スパン2と接する折、各々の先行スパンはレジスタンスラインやサポートラインの目安となる。

    ★その相場の強さを計るのに上昇時の折抵抗帯(雲)よりいかに大きく放れている処に日足線があるか、放れれば放れているほどその相場の強さをあらわす。

    ★下降相場の折雲より大きく下に位置している相場は極めて弱い相場である事を示し、その放れによりその相場の弱さを測定する事ができる。

    ★一目均衡表はあくまで相場を総合的に分析・判断するものにて、一つの要素にて相場の強弱を決めつけてはならない。あくまで相場構成の一つの分析手法として認識するも時間の考え方には充分なる参考を我々に与えてくれる。

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