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心理学課程 相場のアヤ戻しとアヤ押しの心理

  • 相場のアヤ戻しとアヤ押し心理

    相場は値位置を常に考慮し、資金に充分なゆとりを持って建玉を行っておれば、いわゆる相場のアヤには惑わされない。
    皆さんが迷うのは、いわゆるこの相場のアヤなのです。

    相場のアヤとは、下げ途上の一時的な戻り、上げ途上での一時的な下げを言います。
    この現象は市場が売りすぎ、もしくは買いすぎの現象が起きているとき。
    または一時的に利食いの玉が集中する時に起こる現象です。
    そして相場には、噂で買って事実で売るという格言がございます。
    これは相場が材料をすでに折り込み、事実その材料が出現したときは、その材料の大きさ如何に関わらず、相場は直前までの波動と出現後の波動が逆転する事をこのような格言であらわします。

    すなわちいかなる材料でも市場で折り込めば、その材料の意味がなくなり、相場は自動的に反転します。
    一般の方々はこのような大きな材料が出たのに、なぜ相場が逆に動くのか理解に苦しむ要因はここにあります。

    さらに波動に対して、逆の玉が少しでも出ると(それが結果的に単なる利食いの玉であっても)何かあるのではないかという集団心理(我れ先に)が作用し、結果、一時的に思惑と違う方向が起こります。
    しかし、あくまでこれは一時的一過性のもので、決して惑わされる必要はありません。

    アヤ戻し、アヤ押しのあとは、思惑通りの相場にプラスアルファーまでついてくれます。
    このように、相場のアヤとは一時的なテクニカルと集団心理のなせる業。
    相場を志す者、波動分析と需給に基づく王道を歩むことです。
    相場に裏情報はありません。

  • ふるい落としが常套手段

    チョウチンが付きすぎ、相場が重くなれば意図的に相場を下落させるのが常套手段。
    チョウチンが付きすぎ、相場が重くなれば相場を一気に下落させ、多大なダメージまたは大損をさせる事によってのふるい落とし、相場を身軽にし、その上で本来の上昇を再度計る事を目的とする。
    (売りの場合は逆)商社情報をありがたがってチョウチンを付ける事により、損をしなくても済むべく損、しかもその折再起不能の大損に到る事が多い。

  • 相場の変化を読む

    生き馬の眼を抜くと云われる、サバイバルゲ-ムの頂点のような相場の世界で、生き残って行く決め手はあるのか。
    必勝法といかなくても、それに近い物がないのか、あるのか。
    相場に挑戦する人にとって、何かバイブル的なものが存在しないのか。
    実際、売り手と買い手だけの世界で、何故これほど悩み、儲ける人が少なく、惨敗する人が多いのか。

    しかし、相場だけで飯を食べ、それだけで生計を立てている人がいる。
    儲けている人は、それなりの手法を持っている訳である。
    この世界だけは、相場歴の長短はあまり関係なく、鋭い人は一年で先物取引の本質を見抜く人がいる。

    格言は教えている。 「相場はあるがまま見るがよい」。「相場は相場に聞け」。
    これがすべてである。つまり、「現在の市場価格が正しい」のである。
    相場に対して、固定観念を持たず、主観で見ず、どこまでも客観的に相場を判断せよと言う事である。

    どんな勝負の世界でも、常勝将軍の様に勝ち続けている勝者がいる。
    先物相場界でも全く同様、その勝ち組のクロウト筋を徹底追跡することである。
    この内部要因とテクニカル指数を基準に、それぞれの指数を組み合わせて、狙っている相場のタイミングを図り、勢いのあるクロウト筋に乗ることが勝つ秘訣である。
    (クロウト筋とは、投資銀行・ヘッジファンド・仕手筋)

    毎日のデ-タを、ただ単に見ているだけでは判らない。
    刻々と変化するデ-タをいかに分析と探索することで、転換点のチャンスを掴み、勝率を高めることができる。

    デ-タは、必ずしも天井と大底で、大転換するものでもない。
    天井でデ-タが最高に悪くなったり、大底で良くなったりと言うものでもない。
    その途中の変化が、最も、重要なのである。

    基本は、勢いのあるクロウト筋の数値の変化と、それぞれのテクニカル指数との組み合わせが重要であり、それが合致した時、タイミングを図ることが一番大事である。

  • プロに乗ることが勝つ秘訣

    相場が逆に曲がった時こそ、その人の真価が問われる訳である。
    クロウト筋といわれているプロ連中は、損切を楽しむというぐらい見切りが早い。
    反対に、アマ(素人)は見込みが外れると、そのまま放置する傾向がある。
    時と場合によっては、それが命取りになることもあり、損失防止点であるストップロスも必要になってくる。
    勝負事はたえず自己との戦いとよくいうが、心理学的、精神衛生学的から考えたら、やはり勢いのあるクロウト筋に乗ることが勝つ秘訣である。
    この相場の勢いに便乗するこの戦法が最善と判断する。

    特に、値頃感より天井と天底近辺のナンピンの売り上がり、買い下がりで餅つき相場となった場合、まったく資金効率が悪くなり、数ヶ月の時間の無駄となる。
    やはり、クロウト筋の動向を注視しながら相場の勢いに乗ることが相場に勝つ近道である。
    値頃感やケイ線を持たず、クロウト筋に同調して、徹底的にその勢いに乗り、利益が乗ったら、まず利益確保の差し値をいれることが大事である。
    シロウトとクロウト筋の差は何かと問われれば、相場の朝令暮改ができるかの差といっても過言でない。

    クロウト筋は取引手口ばかりを気にするが、シロウトはケイ線ばかり気にする。
    その日の寄り付きで買ったものを、見込みがはずれたら、大引けで売る。
    クロウト筋は、相場とはそういうものと割り切っているから、平気でやるが、素人は、なかなかできない。

    結論は、相場には色々な方法論があるが、日々のデ-タを探索して、チャンスと思われる商品の勢いに乗れそうな相場だけを狙い、それ以外はあまり、関心を示さないぐらいであると年間の勝率が飛躍的に上がることは間違いない。
    また、休むも相場である。

    相場とは不思議なもので、自分の相場感を持てば持つほど、曲がるといわれている。
    徹底して主観をなくして、客観的に相場を見ることである。
    過去の値頃感があって、現在付いた値段になかなか方向転換できない。
    相場では、現在ある値段が一番正しいのである。

  • 相場の変化についていけない

    世の中の動きは、一刻も止まることを知らない。
    時々刻々変化しているのです。
    そんな事は、誰でも百も承知なはずなのだがその「変化」が原因で失脚し、失敗し、時には、生命さえも失ってしまうような重大局面を迎えることが起こるは、なぜなのだろうか。

    第一は 変化そのものに気がつかず、手遅れになってしまうケースが考えられる。
    これは、変化が除除に進行する時に起こりやすい。
    ふと気づいた時には変化の落差があまりにも大きくなり、もはや対応が不可能な状態になっているのである。

    第二は むろん変化の読み違えである。
    変化に気づけば、誰でも、その変化の方向を予測し、それに備えようとするだろう。
    読みを誤れば、当然大失敗、大破局に陥る可能性があるからだ。
    バブルが弾けたことにより、取り返しのつかぬ大損害を受けた個人、法人含めて相当数おられますが、明らかに変化の読みを誤った結果に他ならない。

    第三は たとえ変化に気づいていたとしても対応が不適切であれば、変化を克服することは不可能である。
    こうした場合、えてして失敗を招く原因になるのは過去の成功体験であったり、長年の慣習や世間一般の常識であったりする。
    つまり、せっかく変化に気づきながらも、マンネリによる目の曇りのために、みすみす変化を乗り切るチャンスを逸してしまうわけである。
    ではこうした変化に私たちは、日常どのように対応してゆけばよいのであろうか。
    その方法について考えてみたいと思う。

    第一の徐々に起こる変化への対応は極めて難しい。
    変化の進行がいたって緩慢であり、よほど注意深く見守っていない限り、発見できるものではない。
    ちょうど、自覚症状のないガンの進行のようなもので、早期の発見は、定期健診に頼るしか方法がないともいえよう。
    投資社会における変化の場合も、ガンと同様に、たとえすべてが順調にうまくいっているときでも定期的に現状を分析し、わずかな変化でも見逃さぬ注意が必要である。
    いずれにせよ、こうして変化の兆しが見つかったとき、もしくは予見されるるとき、それに備えるためのもっとも有効な手段のひとつは、私たち自身が変化に応じて変わっていく、動いていくことである。
    しかし、その変化には、タイミングがきわめて重要である。一瞬の決断の遅れが命とりにならないともかぎらない。
    また、変化の深度にも、さまざまなレベルがある。
    表層の変化に対応するだけでは治まらず、ときには、思想、信条、価値観の変化からライフスタイル、生きざまの変化まで求められることさえ起こってくる。

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