一般の投資家はチャートを見て売買を行うことは少ないのではないだろうか。
もしあなたが、チャートを見ずに投資されているなら、ナビゲーターや地図を持たずに、初めて行く ゴルフ場を探すようなものだ。
チャートは必携である。チャートを見るだけでこれまでの投資効率はかなり改善されるだろう。
チャートは、過去の価格のすべての情報を含んでいる。今の水準が高いのか、安いのかがよくわかる。
あなたが得た情報の価値が織り込み済みなのか、これからなのかが、判断できる。
また、チャートを深く研究すれば、過去どのような情報に価格が反応したかがわかるようになる。
1. | 市場の動きは、あらゆることを織り込む 市場価格は、市場に影響を与える既知のものすべてを反映している。テクニカルアナリストは、価格の変動だけに注目し、変動の理由については関心を払わない。 |
2. | パターンの存在 テクニカルアナリストは、長期にわたって重要性が確認されてきた市場動向のパターンを見分ける。 多くのパターンが分かっていれば、そのパターンによって予想通りの結果がもたらされる可能性が高い。何度も繰り返すことが確認されているパターンもある。 |
3. | 歴史は繰り返す チャートのパターンは100年以上にわたって観察され、類型化されてきた。 その 多くのパターンに見られる変化は何度となく繰り返され、時代が変わっても人間の心理はほとんど 変化しない、という結論に至る。 |
一日の初めに寄付きを利用して高い寄付きを売って、安い寄付きを買い、あとでそのポジションの反対売買をして仕手舞います。
クロウト筋の手口は、市場の行き過ぎの反対に賭けて、「反対売買をして」正常に戻すことだ。 価格が新高値に達して行き詰まると、クロウト筋は売って、市場を押し下げる。
価格が下落のあとで安定すると、買って市場の上昇を促すのである。
終値はクロウト筋の思惑を反映する。どのチャ-トを見ても、寄付きと終値がしばしば価格バ-の両端にあることか分かる。
これは、素人とクロウト筋がトレ-ドの両端に立つことが多いからである。
このトレンド系指標とは 終値の変化 乖離値の変化 サヤ値の変化で予知をして相場を探索する。
価格の上昇傾向にあるときは、出来高(新規買)を伴う上昇を意味するわけだから、反転するまでは逆向かいは禁物。
価格の方向性トレンドが重要である。
テクニカル分析には次の3つの前提がある。
1 価格にはすべての情報が織り込まれている
2 価格の動きはトレンドを形成する
3 歴史は繰り返す
1 | 価格にはすべての情報が織り込まれている |
市場価格は、その時点で市場参加者に知られているすべての情報を織り込んで形成されているということである。 全ての情報が価格に反映されているというのが大前提である。 注意すべくは大前提ではあるが、理論理屈と現実の相場では材料に折り込まれていない潜在的な材料、今後懸念される材料、すでに表面化している材料、表面化しており殆ど材料折り込みの状況になっている材料、さらに突発的な材料、強弱見方により分岐する材料、取捨択一せねばならない材料、時間の経過と共に180度強弱材料が反転する材料等、様々な材料が存在し、さらに材料にもA・B・Cのランクあり、その材料の重要性・大きさにより価格に与えるインパクトも大小さまざまである。 以上の観点より相場予測においてはこの材料における正確な分析能力は欠かせない相場分析・予測の支柱の一つである事を忘れては成らない。テクニカル分析の主体は、現在の相場よりあくまで次の段階までのより正確な予測に有ることを忘れてはならない。 |
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2 | 価格の動きはトレンドを形成する |
トレンドの概念はテクニカル分析手法において欠くことのできないものです。市場価格の動きをチャートで研究する 目的の一つは、トレンドを早期の形成段階で確認し、そのトレンドに乗って取引をするためにあります。 |
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3 | 歴史は繰り返す |
市場の状態を推量する上で市場参加者の集団心理は重要であり、しかも繰り返される可能性があるということです。 つまり将来は過去の繰り返しに過ぎないということです。 |
だいじな事はテクニカル売買の急所を見拭くことである。
売買の急所は、まずその銘柄の値位置、基本需要、季節的要因、罫線を中心としたテクニカル要因、経済的要因特に為替の動向、そして出来高取り組みの変化、サヤ関係、すべての要素を総合的に判断し、売買の決を出すポイントです。
売買の急所にも目先の急所と中長期の相場の転換を指すものとに別れます。
大事な事は売買の急所を見抜く「波動分析」と云うことになります。
文字通り今は、買いなのか売りなのか、それすらわからずに勝利はあり得ません。
プロ30年のキャリアから波動分析は移動平均の5日線と30日線にまさるものはないと断定致します。
罫線にも色々あり、皆さんも、お迷いの事と思います。
日足の憲法は酒田五法、週間足の羽黒山の秘線、数えればきりがありません。
しかもどれもパターン分析が中心で、どの型がでたら売、どのパターンに似ているから買、大ザッパで要をえません。
当然だましの線や型が多すぎます。
これでは街の易者の八卦みたいなものであてにはなりません。
近年改良した移動平均にも 、6日線と12日線、12日線と24日線、6日線と48日線等あり、多種多様にわたって居りますが、長年の研究とデータにより、もっとも、だましが少なく明確な売り買いの急所が判明するのが5日線と30日線での移動平均線との結論に到りました。現在これに勝る分析手法はないと確信して居ります。
以下説明致しますと 、
5日移動平均線が30日移動平均線を上に抜けてくれば買!
ゴールデン・クロスと称します。
5日移動平均線が30日移動平均線を下に抜けてくれば売!
デット・クロスと称します。
さらに、この移動平均では、テクニカルと合わせ総合分析すると、追撃の売や買の急所。そして大事な、利食い場まで示します。
建玉をしたが目標値はどこか、利食い場はどこなのかがわからなければ、それは投資ではなくバクチと同じ事になってしまいます。
まして投資を事業にまで確立してゆくのは一重に知識の修得、特にこの建玉の技術と売買の急所たる波動分析力を一日も早く皆様方自身、修得、マスターする事ではないでしょうか。
1 | 方向性を追随する「トレンド系テクニカル分析」 |
時間と価格による「時系列テクニカル分析」 時間の概念を除いて価格の動きに注目した「非時系列テクニカル分析」 |
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2 | 横ばいや、トレンドレスのマーケットで機能する「オシレーター系テクニカル分析」 |
3 | ファンダメンタルズ分析で将来を予測 |
テクニカル分析は市場価格の動きを分析し将来の価格を予測する手法です。 これに対し、ファンダメンタルズ分析とは、価格が需要と供給の均衡点で決まるという市場原則に基づいて、現在の情報から価格を予測する手法です。 テクニカル分析はファンダメンタルズ分析を含んでいます。 テクニカル分析を通じて、市場の需給均衡の前兆となる市場心理の転換点を読み取ることができるようになります。 |
テクニカル分析の注意点
それぞれのテクニカル分析は、どれも一長一短があります。
1つのテクニカル分析に偏らず、総合的な判断が重要となってきます。
さまざまなテクニカル分析に熟知し、それらを組合わせて利用することが必要です。
寄付きの異常高低は大引けを見てから仕掛けよ。
新値で寄り付きながら、引け高は買い、引け安は売り。
保ち合い園から動意付いてきた相場の連続陽線は買い、連続陰線は売り。
保ち合い園で寄引同時線が五回以上も出た相場は、動き出した方に付け。
天底園から陰陽同じ週間足が四本以上続いたら大相場に発展。
底値の大下影は下げ止まりの暗示。天井園の大上影は上げ止まりの暗示。
新値をつけたあとの押しや戻りの幅で相場の強さがわかる。
異常な高低納会をみせた相場はその値段を見にくる。
天狗サヤの相場は、その高い限月が当限に回ってから売り。
オカメザヤの相場は、その安い限月が当限に回ってから買い。
順ザヤ発会を三回以上も見せ、下げてきた相場は逆ザヤ発会に転換したら1~2ヶ月後に底入れすることが多い。
逆ザヤ発会を二回以上も見せ、上げてきた相場は順ザヤ発会に転換したら1~2ヶ月後に天井をつけることが多い。
順ザヤ発会後、同ザヤか逆ザヤに転換したら売り、逆ザヤ発会後は買い。
新甫発会後動意付いた上げ相場はすぐに仕掛けるな。下げ相場は付け。
上げ過程の順ザヤ相場は同ザヤか逆ザヤに転換するまで買い。
下げ過程の逆ザヤ相場は同ザヤか順ザヤに転換するまで売り。
各限月の値動きがマチマチのときは転換しない。
当限だけ異常に高い相場は、3~4番限を買い。
当限だけ異常に安い相場は、2~3番限を売り。
定期より安値にある現物が、定期にサヤ寄せしてきたら買い。
定期より高値にある現物が、定期にサヤ寄せしてきたら売り。
取組高が減少しその後横ばいにあるとき、底値の切り上がってくる相場は買い。
急騰に伴い取組高も急増し、1ヶ月以上強張っている相場が買い。
出来高急増、取組高急減の相場は目先転換することが多い。
実需筋買い、大衆筋売りの相場は買い。
実需筋売り、大衆筋買いの相場は売り。
上げ過程で先限の取組高が先限月の取組高と同程度になると、相場は転換、または動意付く。
高低値園での大量バイカイは、相場の転機になることが多い。
納会の大量受け渡しは全般に弱材料となることが多い。
納会の安値少量受け渡しは実勢の悪い証拠。
記録的な出来高は相場の転機になることが多い。
気迷い人気で保ち合ってるとき、高寄りすると出来高が増え、戻すと商い閑散となる相場は下げ賛成の地合い。
一段高後、1ヶ月以上すぎても上申できない相場は売り戻り。
一段安後、1ヶ月以上過ぎても安値更新しない相場は積極買い。
若い相場の窓は埋まらないが、3ヶ月以上も経過した相場の窓は埋める。
3ヶ月以上も安値低迷の相場が出直ってきたら、当時の先限が当限に回るまで買い。
3ヶ月以上も高値波乱を続けていた相場の天井打ち後は、当時の先限が当限に回るまで売り。
一代足で陰陽同じ線が10本以上続いたら大勢観を重視。
大勢上げ相場で月の初めから中頃までの安値は買い。
大勢上げ相場で月の中頃から後半の高値は売り。
何年振りかの新高値安値は相場の転機になることが多い
市場に参加して実践取引をする皆様に、具体的・簡潔的にプロの必勝法を指導いたしています。
難解な理論・指数及び諸材料のチェックは、すべてにおいて単純化を心がけていきます。
ファンメンタルを重視しても勝つことが出来ないのが相場という生き物です。
独自の波動トレンドを重視しつつ、小幅保合・大きな保合・一方通行のトレンドの状況に応じた売買指導をいたします。
相場のトレンドを判断するツ-ルは、簡単でシンプルが最善でベストであります。
複雑なツ-ル(テクニカル)は、混乱を招き、判断を遅らせることがあります。
相場に勝つにはいろいろな方法論がありますが、独自の波動トレンドを重視しつつ、チャンスと思われる商品の勢いに乗れそうな相場だけを狙い、それ以外はあまり、関心を示さないことが重要であります。
つまり、相場の波動を本当に読める、並外れた優れた分析ツ-ルを持っていない限り、常勝の投資家になる道はないということなのです。
同じ数値を継続して見ることで、相場の転換点を見つけることができます。
相場を判断するツ-ルは、シンプルがベストであります。
皆様が相場の一代足(日柄の時間)を考えるようになれば、年間の勝率が飛躍的に上がることは間違いないでしょう。
相場を見るうえで値動きよりも、市場の勢力(パワー)を重視したものが売買ローテーションである。パワーで重視されるのが出来高で、一般に相場上昇時には出来高が増加し、下降時には細る。売買ローテーションはこれを比率でとらえてゆく方法である。
〈計算式〉
指数(%)=((買い新規+転売)÷売買高)×100
※ 売上高=(出来高×2)として計算
〈見 方〉
売買比は絶えずといってよいほど一方に偏る。上げ相場では買い方の占有率が五割を超え(指数が50以上)、下げ相場ではその逆となる。
しかし、極限があり、8対2(指数80以上に)以上になることはなく。7対3(指数70)になったとき相場はピークをだしている。
ストキャスティクスもオシレーター系テクニカル分析の一つです。
%Kと%Dの2本の線で構成され、その相関関係を読んでいくものです。
「終値は上昇局面では最高値圏で推移し下落局面では最安値圏で推移する」という傾向に基づいて作られているのが特徴です.計算式は次のようになります。
〈%K=100×((C-L5)÷(H5-L5))
C=当日終値、 H5=過去5日間の最高値、 L5=過去5日間の最低値
%D=100×(S1÷S2)
S1=(C-L5)の過去三日間の合計、 S2=(H5-L5)の過去三日間の合計
%Dが30%以下であれば「売られすぎ」、70%以上であれば「買われすぎ」状態です。
%Dと%Kのクロスによる判断は%Kが%Dを上から交差している時は売りシグナルで、反対に%Kが%Dを下から突き抜けていくときは買いシグナルです。
%Kラインの変動がかなり激しいことから、見にくいという欠点を持っています。そこで、%Kラインの役割を%Dラインに持たせ、%Dラインの代役はより動きの遅い「スロー%Dライン」を使う方法があります。スロー%Dは%Dの三日間移動平均を使うのが普通です.RSI同様、相場がトレンドに沿った動きを見せているときは誤ったシグナルを出す傾向があります。
ストキャスティクスはKライン%KとDライン%Dの二本のラインにて形成されるレシオ系価格分析手法の一つ。
見方は%Kが%Dを割り込めば売り、%Kが%Dを下から上にクロスすれば買いとし、RSIのダマシを補足する主旨で当初使用されておりました。
またDラインとSDラインとの組み合わせが一時活発となっておりましたが、最近では80%以上を売りゾーン、20%以下を買いゾーンとする単純明快な見方が主流となっております。
ボリュームレシオ(VR)は出来高を重視した指標にてレシオ系量的分析手法の一つとされております。 見方は150%の水準前後を適正レベルとし、70%以下を底値ゾーン、450%以上を過熱状態と見なします。 現実には底値圏の数値は確率が高いとされ、高値圏・天井圏の数値は底値圏ほどの確率には到らず。実戦面においては250%を越すと確率的に反動リスクが高くなります。 同じくボリュームレシオを独自に工夫・開発した和光ボリュームレシオがつとに有名である。
サイコロジカルとは心理的という意味で、上昇も下落もいつまでも続くものではないという人間心理が根拠になっています。サイコロジカルラインを縮めてサイコロと呼ばれることもあります。
オシレーター系指標の一つで市場心理を測って、売買の判断をします。上げ続けた日数、下げ続けた日数の反転のタイミングを判断する手法です。計算の対象期間の基本は12日間であり、公式は次のようになります。
((12日間のうち前日比がプラスの日数)÷12)×100
またサイコロジカルラインを発展させたもので、値動きサイコロジカルラインがあります。公式は次のようになります。
(U÷(U+D))×100
U=12日間の前日比上昇幅の合計
D=12日間の前日比下落幅の合計
サイコロジカルラインは75%以上となれば、上げ過ぎで反落が近いと予想され、25%以下となれば下げ過ぎで反発が近いと予想されます。
値動きサイコロジカルラインの見方はRSIと同様で、70%以上は買われ過ぎ、30%以下は売られ過ぎと判断します。
サイコロジカルラインは非常にシンプルです。テクニカル分析において、シンプルであることは重要ですが、あまりにもシンプルすぎるため、他の分析手段と比較して荒っぽい手法です。
移動平均はトレンド系テクニカル分析ですが、オシュレーター系テクニカル分析は基本的には買われすぎ状態か売られすぎ状態なのかを測定するものであり、トレンドがはっきりしない場面でよく機能します。
RSIは、オシュレーター系テクニカル分析の一つであり、Jウェルズ ワイルダーという人物が開発したものです。計算方法は以下のようになります。
RS=(一定期間の終値の上昇幅の平均÷一定期間の終値の下落幅の平均)
RSI=100-(100÷(1+RS))
ここで14日間という期間を例にとりあげます。
RSの分子になる「上昇幅の14日平均」は前日の終値に比べ本日の終値が上昇した場合にこの上昇幅を全て足し合わせ14で割った値になります。「下落幅の14日平均」も同様に、前日の終値に比べ本日の終値が下落した場合にこの下落幅を全て足し合わせ14で割った値になります。
一般的にRSIが70ポイント以上になったら「買われすぎ」、30ポイント以下になったら「売られすぎ」と判断します。さらにRSIはトレンドライン分析もできます。
また逆行現象も重要です。チャートが上昇していても、RSIが弱気であれば、その上昇は弱いと判断できますし、チャートが下落していてもRSIが強気であればその下落は弱いと判断できるでしょう。
相場がトレンドに沿った動きを見せているときは誤ったシグナルを出す傾向がありますので注意が必要です。
完