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心理学課程 すべての相場は時間で動く

すべての相場は時間で動く 投機の十戒のル-ル

土台(基本的なやり方の習得)のないところに如何に立派な理論を学んでも、死ぬほど勉強をしても、すべては砂上の楼閣で無駄な努力となるのだが、不思議なことに一般投資家はどうしてか土台を作ろうとしないのだろう。
結局、無知・無能な一般投資家は敗者となる。何故、一般投資家は敗者となるのだろう。
東京先物大学が提唱する「投機の十戒」のル-ルを守ることができれば勝者となる確率が極めて高くなることだろう。

  • 投機の十戒のル-ル

    1 目を離すな
    2 満玉張るな
    3 相場の金と糧を一緒にするな
    4 うわさを信じるな
    5 遠慮するな
    6 幸運を期待するな
    7 不摂生するな
    8 努力を惜しむな
    9 意地を張るな
    10 知らないものに手を出すな

  • すべての相場は時間で動く(天才相場師ギヤン氏)

    大底を打たない不景気というものは、この世にない。それと同様に、天井を打たない好景気というものもこの世にない。
    大底を打ったものは天井打つまで上昇していく。そしてまた天井を打つ。
    「時は陰陽消長の理」である。
    つまり、時間とは、大底から天井と天井から大底の変化の繰り返しの理である。

    相場の価格は整然と「陰陽は循環」している。
    その循環の転換点を我々は持っているかどうかである。
    陰陽の循環は、どんなに逆らっても勝てない。
    そこに「相場とは時間」なりの時の哲学が生まれる。
    「相場とは時間なり」と言いきったのはアメリカの天才相場師ギャン氏である。
    勝率のよい相場師は「時の質」を知っている。腕だけで勝っているのではない。
    いかに天才的な相場師でも時が見方しないと勝てないことを知っている。
    相場は必ず極致に達すると反転する。だから相場は無窮である。
    これを「ツキ」という言葉で表わす。ツキのない時は、無理をしないで休む。
    ツキも、つかぬも、いわば陰陽二気の消長往来である。
    (消長とは「変化」のこと、往来とは、「流れ」のことである)

  • 出来高から天井を判定するル-ル(天才相場師ギヤン氏のことば)

    1. あらゆる商品相場において、長期間続いた強気相場や急騰の最終局面では、通常、出来高の急増がある。それは一時的に強気相場の終わりを告げる。
    2. 出来高の大商いでの急落後、反発が起こったときに商いが細ったなら、それは大天井を打ちメイントレンドが下降へと変わることを示唆する。
    3. 商品が二番天井を打ち、狭いレンジでの往来を繰り返した後、商いの急増をともなって保合相場を下放れた場合、一層の下落を示唆する。
    4. 数週間、数ヶ月にわたる長期間の下降相場の後、商品相場が底値に達したとき、出来高は細り、より小さな値幅のレンジで保合相場となる。
    手じまいが自然な時間経過を得て行われ、相場のトレンジ転換の準備をしている確かな徴候である。
    5. 弱気相場から強気相場へと転換するきっかけとなる最初の急騰の後、相場は反落して二番底をつけるが、出来高の大商いでの急落後、反発が起こったときに商いが細ったなら、それは商品相場が大天井を打ちメイントレンドが下降へと変わることを示唆する。
    出来高は人気のバロメーターである。出来高が大きいほど概して市場参加者が多いと言える。

  • 出来高の読み方(天才相場師ギヤン氏のことば)

    a. トレンドが出ている場合、出来高が価格の動きに伴って多くなるなら、トレンド の勢いは 強くなるだろう。出来高が増えつつ価格が上がれば、もっと上がると考えて良いだろう。
    b. トレンドが出ているように見えても、出来高が閑散としている場合は、だましの トレンドで あり、強い傾向は現れないことが多い。

    だから、出来高が少ない商品はなるべく避けた方が賢明だろう。こういうところには、プロが 蜘蛛の巣を張って、餌がかかるのを待っている。尚、ギャップは相場が埋めにくるという格言は 迷信に近い。

  • 取組高の読み方(天才相場師ギヤン氏のことば)

    天井あるいは大底に達したときの取組高の過去の記録を研究し、大天井を打つ数日前あるいは数週間前に取組高が最も高水準になることを学ぶ。

    このような状態になったとき、安値で仕込んだ相場巧者は、相場が高値を維持し強気が支配している間に売り抜けるが、大半の投機家は楽観的であり、まだ買っていることを示している。
    相場が続伸し取組高が減少しているにもかかわらず連日出来高が増加するときは、大天井が近いことを示唆している。
    相場が長期間下落し、大底に達する前に取組高は増加し始める。
    これは相場巧者の買い仕込みが始まった徴候である。

  • 価値ある28のルール(天才相場師ギヤン氏のことば)

    第1条 資金管理と損失限度
    資金管理は基本中の基本。ギャンは10分の1をルールとしました。
    資金配分を厳密にすること。売買に用いる総資金を10等分し、1回の売買における
    損失限度は総資金の10分の1にすること。

    第2条 ストップロスは必須
    ストップロスも基本中の基本。損失限度内にストップを必ずおきます。
    (原文の数値は当時の商品相場におけるものです。)
    ストップロスを必ずおくこと。損失限度を計算した上、ポジションを持つと同時に行うこと。

    第3条 オーバーポジション厳禁
    第1条に通じますが、過剰なポジションは大ケガのもとです。
    過剰な売買を決してしないこと。資金配分に従ったポジション量を厳守すること。

    第4条 トレーリングストップ
    ストップロスを利食いできる点にまで近付けます。
    (原文の数値は当時の商品相場におけるものです。)
    利益を確保した後は損失とならないように、ストップロスを変更すること。

    第5条 トレンドフォロー
    逆張りは禁物です。
    トレンドに逆らわないこと。トレンドに確信が持てないときは売買しないこと。

    第6条 迷いは禁物
    迷ってポジションを持ったり、持ち続けたりするとたいていは損が大きくなるようです。
    迷った時は手仕舞うこと。迷った時はポジションを持たないこと。

    第7条 流動性とボラティリティ
    為替の場合、マイナー通貨に手を出さないようにしましょう。
    活発に売買され、値動きのある市場で売買を行うこと。

    第8条 リスク分散
    為替の場合は、メジャー通貨なら単一の通貨ペアに集中してもかまわないでしょう。
    ただ、取引業者を分散させ、倒産リスクを軽減した方がいいと思われます。
    リスクを分散し、資金の集中を避けること。

    第9条 指値注文の禁止
    ギャンは指値で利益確定することを嫌っていました。個人投資家の場合はなかなか難しいですが・・・。
    指値をしてはならない。売買の価格を決めず、成り行きで売買すること。

    第10条 手仕舞いルール
    利益を伸ばすためにも、損失を小さくするためにも、自分で確立したルールに従って手仕舞いしましょう。
    確固たる理由なしに手仕舞いしないこと。

    第11条 余剰資金
    利益を売買資金に注ぎ込んで取引を増やさないように。
    実現利益は別勘定として保有すること。

    第12条 小利益売買の禁止
    為替の場合は、スワップ狙いや小さい利幅でのレンジ取引は好ましくないと思われます。
    わずかな利益狙いの売買(スキャルピング)をしないこと。

    第13条 難平禁止
    トレンドに逆らう行為は損失を拡大させます。
    難平(ナンピン)は決してしてはならない。これはトレーダーがするかも知れない最悪の失敗の1つである。

    第14条 待つことの重要性
    「相場は明日もある」という言葉に通じます。
    我慢できずに手仕舞いしたり、待ちきれずにポジションを持たないこと。

    第15条 利小損大の禁止
    利が乗った時は大きく伸ばし、損が出た時は小さいうちに切りましょう。
    我慢できずに手仕舞いしたり、待ちきれずにポジションを持たないこと。

    第16条 ストップロスキャンセルの禁止
    第2条とほとんど同じですが、重要なことです。
    ストップロスは決してキャンセルしてはならない。

    17条 頻繁売買の禁止
    頻繁に売買を繰り返しても、手数料やスプレッドで損をするばかりです。また、ミスも多くなります。
    過剰に頻繁な売買は避けること。

    第18条 ショート(売り)の活用
    為替の場合は、売りも買いもどちらも儲けるチャンスがあります。
    ロング(買い)だけではなくショート(売り)も活用すること。

    第19条 値頃感の禁止
    安値覚え、高値覚えは禁物です。「安くなったから、そろそろ買おう」ではなく、「安くなったから、もっと安くなるかも」と考えましょう。
    決して値頃感で売買してはならない。

    第20条 ピラミッディングのタイミング
    早過ぎると、トレンドができていないので、はねかえされてしまうこともあります。
    ピラミッディング(買い増し、売り増し)のタイミングに注意すること。レジスタンス・サポートをブレークしてから買い増し、売り増しをすること。

    第21条 ピラミッディングの選択
    商品や株の場合、銘柄によって上昇トレンドの強いもの、下降トレンドの強いものがあります。
    買い増しするときは強い上昇トレンドを示すもの、売り増しするときは強い下降トレンドを示すものを選ぶこと。

    第22条 ヘッジの禁止
    為替の場合も両建ては禁物です。
    同業種他銘柄、あるいは他限月の反対売買等のヘッジ行為はしてはならない。

    第23条 ルールに基づいた売買
    ルールに従うことが重要です。
    明確な理由なしにポジションを変えないこと。明確な理由のもと、明確なルールに従って売買を行うこと。

    第24条 利益確保後の売買の禁止
    利食いした後、ズルズルと売買を続けると損失につながります。
    十分な利益を確保した後は、意味のない頻繁な売買を行わないこと。

    第25条 天底に関する憶測の禁止
    もうはまだなり、まだはもうなり。
    相場の天底に関して勝手な憶測を行わないこと。

    第26条 不確かな助言による売買の禁止
    市場のうわさ話とか、掲示板の話とかは無視しましょう。
    自分より優れた人の場合を除き、他人の助言に基づいた売買は行わないこと。

    第27条 損切り後の資金量縮小
    負けたら、次は小さく勝負することです。大きく勝負して負け続けると、あっという間に全資金を使い切ってしまいます。
    損切りを行ったら、取引量を減らすこと。決して増やしてはならない。

    第28条 不適切なポジションメークと手仕舞いの禁止
    ポジションを建てる時も手仕舞いする時も、ルールに従うことが重要です。間違った取引はたとえ一時的に利益を上げられても間違っているのですから、次に同じ事をすると、損をすることになります。
    不適切なポジションメークと手仕舞いを避けること。

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