文字

実技課程 デイトレ-ドの戦略

  • デイトレードの戦略

    デイトレードの場合、ファンダメンタル情報は限られてくる。
    それでも、日本時間の日中の為替の動き、現物市場の動き、海外の夜間取引の動き、事件や事故などのニュース、政府や政府機関等による発表など、気を配る情報には事欠かない。

    市場心理で言えば、デイトレーダーは朝どちらかの方向に売買を行い、昼食前と市場が閉まる前にポジションを閉じるはずだ。
    朝方買い気が多くて価格が上がっていれば、彼らには利が乗っており、どこかでプロフィットテイクしてくるはずだ。
    だから手仕舞い売りはこのあたりの価格レベルだろうと推測を立てて、空売りしておけば良いという方針になる。

    朝方買い気が多くて価格は一時上がったが、すぐ下降に転じてしまった。
    朝方買った人たちはどこかで損切りしてくるはずだと待ち構えることもある。
    シミュレーションで書いたように、今どのような人たちが、どのような心理状態にあるかを読んで、先回りすることがこの場合の内部要因分析となる。

    テクニカル分析では、価格が上値抵抗線の近くにあれば売りであろうし、下値支持線に近づいていれば買い、ただし、それらの抵抗線や支持線を越えてしまったなら、慌ててトレンドの方向に乗り換える必要がある。

    デイトレード、スイングトレードのいわゆるホームトレードはここ数年の間に株式市場を中心に大きく成長しネット専用の証券会社も生まれ、その急成長は従来の大証券の牙城に食い込みすでに一大テリトリーを築きつつあります。
    当先物業界も時を同じくしてデイトレード、スイングトレードの全盛期を迎え年々ネット取引は増大の一途と思われましたが、証券業同様当業界のネット取引増大も一時ほどの勢いを失いつつあります。

    その要因はスタートに先立ち必要不可欠な知識を習得することなく気ばかり急いての準備不足よりネット取引へ参入し当然の如く結果は敗退、見るも無惨に尾羽打ち枯らしての失敗。
    再起を期し本格的な勉強をする人は一握りと云われております。

    ご承知のようにデイトレードとは当日のみの売買、スイングトレードとは数日から2~3週間を目安に売買をする取引を称し、この二つのトレードはホームトレードのほとんど全てを占めると云われます。

    多くの人が大きな希望をもって市場へ参入する一方 一敗地にまみれ撤退してゆく人々もそれ以上と云われております。
    一説にはホームトレードの97%以上の人が苦戦または敗退と云われてすでに久しく、ここにデイトレード、スイングトレードを中心とするホームトレードの急所をご紹介し皆様方のお役に立てばと存じます。

  • デイトレ、スイング取引の急所

    1. 中勢・大勢のトレンドに沿った建玉より仕掛け
    中勢・大勢のトレンドに沿った建玉より仕掛けの事、例えば中勢・大勢が上昇波の  折は突っ込み安値より買玉を仕込み、中勢・大勢下降波の折は吹き値の高値より売玉を仕込むことに留意する。
    2. 陽線で終わるか陰線で終わるか
    デイトレにおいて当日が陽線で終わるか陰線で終わるかあらかじめ想定したうえで 建玉を仕込まねばならない。
    3. 値動きの大きいものを銘柄として選定
    取組が大きくしかも値動きの大きいものを銘柄として選定せねばならない。決済に支障を来すことなく自らの玉にて価格が変動するようではデイトレードの収益は半減するものと心得ねばならない。デイトレの利点は当日の価格変動のみにてそのリスクは限定される。一方デメリットは当日の価格変動に限度があり必然収益も限定され大利は望めず。
    4. ウイークリートレードは建玉期間
    スイングトレード通称ウイークリートレードは建玉期間がデイトレより長くその分利益の増大が期待される。また商い回数もデイトレほど激しく無くコストを限定することができる。
    5. 利益の増大はトレンドに乗れ
    スイングトレードにおいて利益の増大はトレンドに乗ればある程度望めるが途上本格調整等が入ることも考慮せねばならず、時に追証のリスクにも晒される。注意すべきは本格下落波動に到っているにもかかわらず調整期と取り違え大きな損失に到ることもありロスカットや逆指しをあらかじめ設定することが重要である。
    6. ロスカットは追証幅の1/2を目安
    デイトレードのロスカットは追証幅の1/2を目安とする。細かすぎるのも大きすぎるものも駄目。当日の見込み違いを認識するには追証幅の1/2がリスク限定の尺度である。
    7. 仕込みは指し値ならびに逆指し
    建玉の仕込みは指し値ならびに逆指しを多用すべきである。一日の限られた動きのなか当日の限界高値をあらかじめ予測、同時に限界安値をあらかじめ予測し、高きを売り安きを買う逆張りがデイトレードの効率を倍加する。さらに当日の分岐の価格を決定、この価格以上は売り・この価格以下は買いと価格帯を設定しておくと効率は一段と高まる。
    8. 急所の仕込みは成り行き注文
    急所の仕込みは成り行き注文とし、手仕舞いを指し値とする。せっかくの急所をわずかな誤差にて逃がしてしまってはなにもならず、チャンスの女神の後ろ髪は無し。
    9. 逆張りが有効
    建玉は順張りと逆張りがあるがリスクを考慮した折逆張りが有効であろう。これは当日の最高値や当日の最安値を逆張りであれば掴まずに済む。一方順張りの折は高値を飛びついて買い安値を飛びついて売るリスクを常に抱え、強いては当日の天井または底値を掴むこととなる。
    10. 寄付きのち30分は価格修正の時間帯
    順張りの狙いは一方付いて価格が動く時間帯を活用することとなる。デイトレードの最近の特徴はザラバ銘柄では寄付きのち30分は価格修正の時間帯にていわゆるその下落幅・上昇幅にて当日の地合を読む時間帯となる。後場寄り30分は極端な値段を出しやすく当日の高値・安値を意識する動きとなる。さらに大引け30分前より人気が一方付き価格は同一方向に動く習性が見受けられる。いずれもヨーイドンのデイトレードの最近の動きであり、人の心理が価格に反映する顕著な傾向が増大しつつある。
    11. 価格の推移に全神経を集中
    デイドレードでは手口にこだわりすぎずあくまで価格の推移に全神経を集中すべきであろう。ロウソク足重視はついに一分足・三分足・五分足と分キザミの波動を重視して当日の方向より直近の十分・十五分のちを予測する動きが顕著となっている。今まではメインは五分足であったが最近では三分足まで短期に刻み行き過ぎが目立つ。これでは損も限定されようが利益も極めて限られることとなる。
    12. 逆行する建玉をしてはならない
    各種テクニカルを重視、価格に惚れ逆行する建玉をしてはならない。
    13. 寄り付き天井を期待してはならない
    相場の勢いが強い折は寄り付き天井を期待してはならない。わずかな材料にて相場はさらに続伸する場合が圧倒的に多い。

  • クロウト筋のトレ-ダ-は市場を終日監視する

    一日の初めに寄付きを利用して高い寄付きを売って、安い寄付きを買い、あとでそのポジションの反対売買をして仕手舞います。
    クロウト筋の手口は、市場の行き過ぎの反対に賭けて、「反対売買をして」正常に戻すことだ。 価格が新高値に達して行き詰まると、クロウト筋は売って、市場を押し下げる。

    価格が下落のあとで安定すると、買って市場の上昇を促すのである。
    終値はクロウト筋の思惑を反映する。どのチャ-トを見ても、寄付きと終値がしばしば価格バ-の両端にあることか分かる。

    これは、素人とクロウト筋がトレ-ドの両端に立つことが多いからである。
    このトレンド系指標とは 終値の変化 乖離値の変化 サヤ値の変化で予知をして相場を探索する。
    価格の上昇傾向にあるときは、出来高(新規買)を伴う上昇を意味するわけだから、反転するまでは逆向かいは禁物。
    価格の方向性トレンドが重要である。

TOP